髙橋 俊守 教授

髙橋 俊守

教授

髙橋 俊守

TAKAHASHI Toshimori

ランドスケープに広がる地域の自然・文化・人間資源を幅広く見る目を養います。科学的なプロセスによってこれらを評価し、地域課題を解決するとともに、地域を豊かにするための方策に展開できる実践力を磨きます。キーワードは、 「地域資源」 「里山里海」「生物多様性」「生態系サービス」「地理情報システム(GIS)」。

宇都宮大学のキャンパス周辺には、都市・農村から里山や国立公園まで、多様な自然があります。そこには、地域資源と結びついた人々の暮らしが見られ、生物多様性にも富んだランドスケープの広がりがあります。地域生態学研究室では、地域の自然や、自然とかかわりながら生活してきた人々の暮らしに目を向けています。実践・研究活動を通じて、資源の豊かさや、自然の恵みを持続的に活用する知恵が息づいていることに気がつくことでしょう。

研究室

地域生態学・ランドスケープ研究室

専門分野

地域生態学、地理情報システム(GIS)

担当科目

地域資源論、地域生態学、GIS演習

想定される進路(出口)と課題

研究室の学生は、里山における地域資源や生物多様性にかかわる卒業・修士研究を行ってきました。具体的には、ホタルや鳥類を地域住民と調査したり、都市に生息するカラスの分布や鳥獣被害を調べたり、自然を生かした遊歩道を設計したり、日英の絵本に描写された景観要素を分析する研究等が行われています。また、農山村の古民家、廃校や、郷土食材、祭り、生物多様性などを生かした地域づくりに参加するプロジェクト研究も行われています。学生の一部は学内外の大学院に進学する他、学部または大学院を卒業後は、地方公務員や公社、シンクタンク、協同組合等に勤務して活躍しています。

略歴

1967年東京都出身。筑波大学で環境生物学を専攻。東京大学大学院社会基盤工学専攻で博士(工学)を取得。民間の調査研究機関、東京大学21世紀COE生物多様性・生態系再生研究拠点特任研究員、東京大学大学院農学生命科学研究科附属緑地植物実験所助手を経て2006年から宇都宮大学農学部に赴任。農学部附属里山科学センター、地域連携教育研究センター自然・環境科学分野担当(前職)を経て現在に至ります。

人と自然とのかかわりの視点から地域を研究する、地域生態学を専門としています。この5年間で特に力を入れてきたのは、日本の里山に関する研究です。2010年10月に、締約国や国際機関、NGO等関係者1万3千人以上が集い、第10回生物多様性条約締約国会議が日本で開催され、日本政府と国連大学がイニシアティブをとって、「日本の里山里海評価」プロジェクトが実施されました。このプロジェクトに国レベル、関東中部レベルで代表執筆者として参画し、宇都宮大学では学内外の30名の研究者でグループを作って地域研究を行いました。

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