中川 敦 准教授

中川 敦

准教授

中川 敦

NAKAGAWA Atsushi

高齢者介護など福祉の問題に、日々直面している人たちが、どのようなやり方で困難な問題の解決の道筋を探ろうとしているのか、そのあり様を捉えるための社会学的な方法論をお伝えしたいと思います。その方法論は、介護・福祉のみならず、あなたの日常とこの社会を豊かにするための、頼もしい道具になるはずです。真理探究の旅をご一緒しましょう。

皆さんは地域がどのような方法でデザインされていると思いますか?地域デザイン科学部で学べる一つのことは、この地域をデザインする方法の科学的解明です。そして、その方法の多くは、地域の人々の実践の中にすでに存在します。実のところ、今この文章を読んでいるあなたも、気がつかないうちに、その方法を用いて日々を生きているのかもしれません。この学部では多様な分野の教員が、それぞれが背景とする学問的専門性によって、人々の実践の中に存在する地域デザインの方法がどのように解明可能なのか、皆さんにお伝えすることを約束します。

専門分野

高齢社会学、会話分析

担当科目

高齢社会学、会話分析入門

想定される進路(出口)と課題

人との関わりが重要な現場へと、進路を切り開かれる方を応援したいと思います。私が専門としている高齢者介護のような福祉の現場は、人と人とが正面から向き合いコミュニケーションを行なうこと、それ自体が仕事になっています。こうした現場における実践の論理を分析する力を皆さんが身につけることで、対人援助のみならず、あなたがどのような仕事についたとしても求められる他者との関わりについて、以前とは全く違った形で捉えられるようになるはずです。もちろん、そのためには相当な学問的な訓練が必要ですが、意欲のある皆さんならきっと実現可能だと思います。

略歴

2010年1月
早稲田大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了・博士(人間科学)
2011年4月
千葉大学文学部・非常勤講師(~2012年3月)
2011年4月
島根県立大学総合政策学部・専任講師(~2016年3月)
2016年4月
宇都宮大学地域デザイン科学部

離れて暮らす親子の介護(遠距離介護)について、会話分析のアプローチを用いた社会学的な研究を行なっている。
共著に『ケアとサポートの社会学』(2007年、法政大学出版局)、『ケアのリアリティ――境界を問い直す』(2012年、法政大学出版局)など。

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