三田 妃路佳 准教授
准教授
三田 妃路佳
MITA Hiroka
私が担当する政治学や公共政策関係の科目は、一見遠い世界のように見えますが、みなさんに関わる地域や国などの仕組みを決定することに関わる科目です。みなさん自身や家族、友達のことだけでなく、みなさんを囲む、地域、国、世界はどのような仕組みになっていて、どんな課題があるのか、どうしたら解決できるのか一緒に考えてみませんか。
公務員を目指す人であれば、経済学、法学、政治学・行政学を学ぶ必要でありますが、本学部では試験に受かるけでなく、活躍できる人材になれるようなカリキュラムになっています。政治学や経済学などから社会の仕組みを学ぶだけでなく、地域づくりのプロとして、地域の資源を見出す視点や、地域の人々の協働体制をマネジメントするために必要なコミュニケーションに関する視点など、地域づくりに役立つ様々な視点を学ぶことが出来ます。また、本学部では、ただ、知識を学ぶだけでなく、学生が地域にでていって課題を発見し、解決策を考えるという実践をすることで、学んだことを活かせる教育をしていきます。若く、エネルギーがあり、多くを吸収できる時期に、学生が様々な経験をできるような授業にしていきたいと考えています。
専門分野
政治学、政策過程論、地方自治論
担当科目
公共政策入門、政治学概論、政策過程論
想定される進路(出口)と課題
公務員、特に地方公務員が考えられます。日本で、高齢化社会、人口減少社会が進む中で、これまでの地域の設計とは異なる姿を目指す必要が出てきています。あるいは、地球の気候変動が激しくなっていくなかで、これまで予想していなかったような災害がおこることもあります。また、国や自治体の財政は赤字であり、必要だとわかっていても対応しきれないこともあります。こうした状況では、地方自治体の仕事はこれまでと同じやり方や、同じ内容を続けていくだけでは、十分なものとはいえなくなってしまいます。コミュニティデザイン学科では、その地域、その時代にあった政策や事業を地域の住民に提案し、提供し、地域運営のかじ取りができる、柔らかい考えを持った人材を輩出することを目指します。
略歴
東京都生まれ
慶應義塾大学総合政策学部総合政策学科 卒業
慶應義塾大学法学研究科政治学専攻前期博士課程 修了
慶應義塾大学法学研究政治学専攻後期博士課程 単位取得退学
博士(法学、慶應義塾大学、2006年)
ハーバード大学ウエザーヘッド国際問題研究所 訪問研究員(2011年度 フルブライト奨学金 研究者プログラム)
国や自治体の政策転換や制度変化をもたらす要因について、政治家と官僚や有権者・利益団体との関係に着目し、日本と各国との比較などを行い、研究している。
単著に『公共事業改革の政治過程』(慶應義塾大学、2010年)、共著『日本の民主主義-変わる政治・変わる政治学』(慶應義塾大学出版会、2008年)、『公共政策の理論と歴史』(ミネルヴァ書房、2013)などがある。
現在、宇都宮大学 准教授